凸凹研究所

関心のある、購入した製品ついて書く不定期更新の雑記ブログです。

ThinkPad X395 導入

 2017年から使ってきたX230が電池駆動だと突然電気が落ちたり、物理的にもヤバくなってきたので、ノートパソコンは前々から買い替えを検討していました。 個人的な事情で来年以降、私用のノートパソコンそんなに使うかな?と言うのもあったので今まで購入するのを渋っていたんですが、やっぱり買わないときついと思ったので買いました。

 今回は新品でも良いかなと考えていたのですが、今の自分の生活様式だと外では月に数回位しか使わないのと、基本的にデスクトップを使うこと多いのであんまり大金を払って買う気にはなれませんでした。なので今回も中古かアウトレット品、未使用品辺りを検討することに。

候補にしていた端末

  • 適当なX230をもう一個買って修理する お遊びならともかく真面目な用途でそれはしたくない
  • X270 拡張性はあるが型が古すぎる
  • L390 安い上にメモリなどの交換が可能だが重い
  • P14s/T14 Gen1 拡張性はまあまああるがやや重い
  • X1 Carbon 2018年型 軽いが状態が良いのは七万円位するのでこの値段ならP14s買った方が良い
  • X280/X390 良い在庫が無かった
  • X13 Gen1 性能は良いけど10万円払って買う気にはならない
  • HP Pavilion Aero Laptop ThinkPad以外で唯一の候補だったけど踏ん切りがつかず

 上に加えてWQHDの画質や電池持ちに惹かれてMacbook Airのメモリ16GB版を買おうとも考えましたが、色々悩んだ末に今回はやめることに。 あと重い作業にはデスクトップを使うのと現状重い作業はノートパソコンではほとんどしないので、性能よりも軽量さ重視で選ぶことに決定。

 そして暇な時にじゃんぱらを見ていたら、このX395が54,800円で出回っていたのでほぼ即決。X390の在庫もあったんですが、あっちはほぼ同じ値段でメモリが8GBだったので却下しました。なんで状態が同じでもX390の方が価格が高めなのかは分かりませんでしたが、これは購入後に知ることに…。 実は最初に購入するのを決めた時には在庫が無くなってしまったのですが、二日後に復活したので即確保しました。

X395について

 X系列はThinkPadのモバイルノートの中で最も人気のある系列です。只、この300番台はX390とX395のみで珍しかったりします。翌年のX13から世代を明記して製品名は基本的に買えないiPad式に変更したので、300番台もこの年の一度限りで終わってしまいました。X310に数字が戻るのも変(X300は既に存在)ですし、X400にする訳には行かなかったからこう言う方式にしたんだと思います。

 ThinkPadは基本的にintel製CPUを採用してきましたが、2017年にAMD製CPUを搭載したA275(見た目はX270)とA475(見た目はT470)が登場しその後もAMD製CPUを搭載した機種が現在までで続けています。元々はintel機と名称が区別されていましたが、X13以降は統一されました。

 X280/A285の後継機なのにX290/X295にならなかったのは画面の大きさが12.5型から13.3型に変更されたからです。X390/395以降の後継機の筐体は2022年現在は変更されていないので、ある意味X13の初代と見なしても良いでしょう。

 X395はX390のAMDと言っても良い存在です。見た目は全く変わらないですが実際はCPU以外にも細かい仕様が違っています。簡単に説明すると…

  • 重量が100g程AMD機の方が重い。
  • Thunderbolt 3が使えない。
  • intel機よりもグラフィック性能が高い分、発熱がしやすく電池持ちが短い

 詳しく知りたい人はこちらのサイト様を参考にしてみて下さい。

metalman.hatenablog.com

 X395は傾向として新品の時点でX390よりも値段が低めに設定されており、ちょっとだけ安価なX390と言う役目も強かった機種とも言えるでしょう。ノートPCは電池持ちを重視する人も多いので消費の激しいX395の市場価値がやや低めなのはこれが原因だと思います。

今回購入したX395の性能

部品・機能 詳細
CPU AMD Ryzen 5 PRO 3500U
メモリ 16GB
ストレージ SSD 1TB(Samsung製)
ディスプレイ 1920×1080(FullHD)タッチ非対応、非光沢IPS液晶
指紋認証
前面カメラ盗撮防止機能
SIMスロット(モバイルデータ通信)
バックライト

 付属品は純正の65W USB-PD充電器とUSBtoLAN変換機。

 びっくりしたのがSIMカード対応です。前の使用者は外で使う気がバリバリあったそうですね。只、自分は基本的にはテザリングで接続するのでSIMスロットよりもバックライト付きの方が良かったのが本音です。まあ中古なんで仕方ないですが。ちなみにOSはWindows 10 Pro。

 初期設定を済ませてしばらく使っていたのですが画面がちらつく。その時点で入れていたソフトはFirefox、LINE、Office 365(WordやExcel、OneDriveなどのOffice一式)で不具合が出そうな物は入れていなかったので理由は不明。

  • ディスプレイドライバーのリセット → ✕(セーフモード経由も✕)
  • Lenovoの公式ソフトでドライバーとBIOSの更新 → ✕
  • 右側にしていたタスクバーを標準の下側に戻す → ✕
  • バッテリーモードを省電力にしない → ✕
  • 自動輝度調節の設定 → ✕(X395にはそんなに項目はない)
  • Windowsアップデート → ✕(既に最新版)
  • 初期化 → ✕

 何やっても症状が治らなかったらWindows10を捨てて11するか、いっそChromeOSを入れるかとも思ったのですが、またMicrosoftから更新が来ていたので再度Windowsアップデートをしたら症状がなくなりました。なんだったんだろう…。

 しばらくしたらまたチラつき始めました。やはりこの個体はグラフィックドライバーが若干不安定な感じがします。どうもRadeonドライバーとWindowsアップデートの相性が悪いのが原因と思われます。

 X230使っていた身として感じたのは…

  • Webサイトを見る時の読み込み速度が速くなった。
  • キーボードは一部配列や大きさが変わったが、それ程違和感はない。数日で慣れた。
  • マット仕上げになった質感は高級感があってX230より好み。
  • FullHDのありがたさ
  • USB-PDで充電可能になった(前は中華の変換機買って無理やり対応させていました)。
  • HDMI・USB Type-C出力に対応。端子類が近代化したのはありがたい。

 只、前評判の通り、燃費はあんまり良くないですね。intel機の方が省電力なのは聞いてはいましたが想像以上でした。次の4000番台Ryzenからはだいぶ改善されたらしいので後継機のX13 Gen1 AMDならそこまで心配しなくても良いと思います。

 だいぶ使い込んだとは言え6セル電池を積んだ自分のX230よりにも持ちが劣る気がします。バッテリー残量調べても新品からそこまで劣化はしてなかったので交換してもちょっと良くなるかな程度かと。充電しにくい所で使うのが多い人はやめてもっと良いのを買いましょう。

 電池以外は満足しているので、しばらくはこいつを使っていこうと思います。

 2022年10月12日追記 機内モードにした状態でWi-Fiで繋げると若干良くなった気がします(4時間程度)。SIMスロットの部分で電気を使わなくなるからかな?