凸凹研究所

関心のある、購入した製品ついて書く不定期更新の雑記ブログです。

Edifier W800BT PLUS

人生初Bluetoothヘッドホン。 フリマサイトでほぼ未使用品が安く売っていたので試しに購入。

Edifierについて

中国の音響機器メーカーで正式名称は「深圳市漫步者科技股份有限公司」。現地では中国語名の漫步者の略称でも展開されているそうです。

創業は1996年で中国メーカーにしては結構な老舗。現在は深圳に本社を置きますが創業の地は北京なのも古参らしい。

中国の他の音響系古参メーカーだとOppo(創業時はAV機器メーカー)は2004年、FiioやHIFIMANは共に2007年創業なのでその歴史の長さが分かると思います。

深圳証券取引所にも上場しており日本の音響機器メーカーのSTAXもここの傘下。同国の音響メーカーではかなりの大御所かと。

日本語でも公式Webサイトが用意されています。ただ日本向けの業務は神奈川県にある株式会社ベントミアに業務委託されているそうです。このベントミア、日本向けのEdifierのサイトでしか紹介されておらず自社のWebサイトは存在しません。国税庁から公開されているデータによれば創業は2019年とのこと。Edifier専業であればEdifier Japanとかにすれば良いと思いますが何か事情でもあるんでしょうか。

写真

箱の中身は本体、説明書、3.5mmAUXケーブル、充電用USB Type-Cケーブルの4つ。

汚くてごめんなさい

「A Passion for Sound(音への情熱)」公式サイトを見る感じ同社の標語らしい。

感じた印象

短所

  • 折りたたみ・回転不可
    • その分、可動部が少ないので耐久性的には良いとも言えるかもしれない
  • ノイズキャンセルが通話時しか機能しない
  • AAC未対応なのでiOS機にはやや不向き?
  • 有線だとアプリのイコライザー設定が反映されない
  • 平均的な有線ヘッドホンと比べると側圧がやや強め(おそらくノイキャンのため)
  • AKGのヘッドホンのようなセルフアジャスト機能は無い
  • 電源のオンオフに時間がかかる。

長所

  • 電池持ちは無線イヤホンよりも明らかに優れている。人によっては1週間位は充電しなくても良さそう
  • 有線でも使える。3.5mm端子なのでAUX接続も可能
  • 良好な装着感で長時間使える、ただ夏場は蒸れそう
  • 200gを切る軽さ
  • aptX対応なのでAndroid機だと最大限性能を発揮できる
  • マルチポイント対応なので複数機器と同時接続が可能
  • 掃除機をかけていても通話が可能なノイキャン性能(確認済み)

人による

音質について

同価格帯の有線モニターヘッドホン程は解像度は無いですが必要十分な音質は確保されていると感じます。普段から高解像度機を使っている人でも無ければ不満に思う人は少ないと思います。 無線化したSHURE SE215以上の音質はあるので値段を考えればかなり優秀かと。ここはヘッドホン故の物理的設計の余裕さが出ていますね。空間表現に関してはヘッドホンの方が圧倒的。

音の傾向としては濃いめな暖色系でドイツのSennheiserに近い尖ってない優等生的な音な印象。低音重視でEDMに向いている気がします。全体的に聴き疲れしにくい音なので作業用にも良いですね。

AndroidはaptX、iOS(今回試したのは正確にはiPad OS)はSBC接続で使いましたが音質的には差はないと感じます。最近の製品はSBC接続でも普通に使う分には音質は問題ないですね。 SBCでも動画視聴では遅延は特には感じられませんでした。ゲームは未検討。

単純な音質はやはり有線が一番良かったですが、この場合はアプリによる最適化機能が使えません。普通の3.5mm接続なのでアプリ側で認識させるのが難しいからだと思いますが手動でも良いので設定できると面白かったですね。

中華無線ヘッドホンだとアプリを使うことが前提の音作りをしているメーカーも多いらしいですが、このヘッドホンは素のままでもちゃんと使えますね。ここは流石の大手品質。

マルチポイントについて

1台のBluetooth機器を複数の機器と同時接続できる機能です。ただし同時に使うことは不可能。最後に操作した側が優先される仕組みです。なので同時に音を鳴らすとかはできません。

マルチポイントは異なるコーデックでも適応できます。例えばAndroidはaptX、iOSはSBCでマルチポイント接続が可能。

まとめ

有線でも無線でもヘッドホンの方が費用対効果が高いと改めて感じました。イヤホンじゃないとダメな人以外は本機に限らずヘッドホンを買うことを勧めます。