凸凹研究所

関心のある、購入した製品ついて書く不定期更新の雑記ブログです。

OnePlus 7 無印/Standardを購入しました。

 

 Proばかり注目を浴びて、地味なOnePlus 7無印(Standard)をExpansysで購入しました。細かい部分は多くの所で既に紹介されているので、ざっと行きます。

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 購入したのはROM256GB/RAM8GBの物。中に入っているのは本体、急速充電用の専用ケーブル・充電器、透明のソフトケース、SIMカード取り出しピン。後はボタン配置の説明書、OnePlusのステッカー、謝辞等が入ってました。

 本体には予めフィルムが装着されています。ケースもあるので、とりあえずは安心して使える様になっています。

【見た目について】

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出典元:オッポジャパン株式会社「R17 Pro - スペック」

 6Tと7は、昨年日本でも販売された親会社OppoのR17 Proに前面がそっくりです。画面の解像度と大きさ、電池容量、急速充電技術、重さもほぼ同じなので、このR17 Proを元に、OnePlusが改良して作ったのは確かでしょう。なので持った感じが気になる人はR17 Proを触ってみるのも良いかと。

 ただカメラと中身以外は完全にそっくりだった6Tと比べると、上部にもスピーカーが搭載される変化があります。

【処理速度】

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 Snapdragon 855、RAM8GB、世界的にもまだ貴重なUFS 3.0と動作の速さに性能の全てを注ぎ込んでます。お陰であらゆる操作がサクサクです。メモリも多いので、多重作業でも落ちません。実際、ゲーミングスマートフォン、これから出る855+以外には勝てるスマートフォンはぶっちゃけ無いと思います。一般用途じゃ現在世界最速かと。

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 Antutuベンチマークは371,086点でした。前のZenfone3が77,857点だったので、ほぼ五倍の性能です。

【電池】

 電池は6Tから据え置きで3700mAh。最近の6.4型機の主流は4000mAhで、それよりは少ないですが、普通に連絡とネットサーフィン程度なら丸一日持ちます。例を挙げると、朝5時半から一度も充電無しで、午後23時半迄使っても、20%残っていました。機内モードを駆使する等して、あんまり使わなければ二日以上持ちます。

 充電はDash Chargeと呼ばれる、OppoのVOOC充電と同様の超急速充電機能が搭載されています。実際に5%から95%迄一時間で充電が可能です。

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 実際のDash Charge中の電流、電圧の様子。急速充電しています。

 また今回から専用の超急速充電以外にUSB-PDにも対応。これによりPD対応の携帯充電機なら、外でも急速充電出来るようになりました。OnePlusは汎用の急速充電が使えなかったのでこれは良い変化。

【発熱】

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 左が何も使っていない平常時、右がPUBGモバイルで遊んでいる最中の物です。CPU-Zの測定だと、平常時は大体30℃位で、PUBGモバイルの時は約50℃位です。確かに暖かいですが、カバーを付けて使っている限りは特に問題無いです。Proと違って無印は特に冷却機能は設けてないみたいですが、特に無くて困った場面は今の所ありません。

 冷却機能を持ったスマートフォンは私も知り合いも持っていないので分かりませんが、800番台のSoCを積んでいて、冷却機構が無い物としては優秀な方では無いでしょうか。他機種を見てみても、855を採用している端末は全体的に省電力性能も高いので、SoC自体の影響も大きいと思いますね。

【画面】

 画面は解像度FullHD+(1080×2340)の自社製有機ELディスプレイ(おそらくサムスン製)です。6Tと同じく水滴型ノッチを採用しています。気になる人の為にノッチを隠す機能もあります。最近はノッチ完全廃止の為にポップアップカメラや反転カメラがどんどん出てきていますが、可動部が無い方が信頼性と言う意味では上でしょう。有機ELの仕様上、昼間の日光だと少し見辛いです。

【生体認証】

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 生体認証は画面内指紋認証と顔認証が使えます。画面内指紋認証は画期的ですが、従来型の画面外の方が反応が良く、明るい所だと顔認証使った方が速いし楽です。

【カメラ】

 カメラは二眼レンズです。最近の機種は三つも四つもレンズが付いている上、ここ二年位ずっとOnePlusは二眼だったので、あんまり驚きは無いです。
 背面のレンズはそれぞれ通常使う基本用で、ボケ描写の為の深度測定に使う補助用に分かれています。基本用はF1.7の4800万画素で、ソニー製撮像素子「SONY IMX 586」を搭載しています。もう一つの補助用はF2.4の500万画素のレンズです。一方、前面のレンズは一つでF2.0の1600万画素で「SONY IMX 471」を搭載。

 因みに4800万画素での撮影はプロモードのみとなっていて、標準では高感度での使いやすさ重視で1200万画素に抑えて撮影を行います。以下は通常の1200万画素での写真です。

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 東京の神田明神。細かい所まできちんと描写されています。

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 こちらは万世橋付近。映りの傾向としては肉眼に近い自然そのまま色。一眼カメラで言うとニコン系です。

 ただ若干AFが遅いかなって感じはします(特に暗闇)。私としては最低限撮れれば良いのであまり気にしてはいませんが、競合とは若干見劣りしてそうな印象。OnePlus端末用のカメラアプリ自体もちょっと味気が無い感じです。カメラを重視する方は他を当たった方が良いですね。流行の望遠も広角もOnePlus 7無印にはありません。

【OS/UI】

 UIはAndroid 9を基にしたOxygen OS 9を採用(現在の最新はAndroid 10)。標準Androidに少し色付けした感じのシンプルなUIです。人気の秘訣にもなっているので気になってましたが、評判通り使いやすいUIだと感じます。知り合いがPixel3a持ってるので、最新の標準Androidに触らせてもらった事がありますが、Oxygen OSの方が標準より使いやすい気がします。

 このOnePlus 7は中国大陸版なので本来ならH2OS(本場用のGoogle要素の無いOS)が入っているはずですが、Expansys側が事前に香港版のOxygen OSに入れて変えて送ってくれたので、初めからOxygen OSでした。

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 初期アプリはNetflix除けば必要最低限の物しか入ってないです。見ての通り日本語で表記されていて、日本国内で販売されている他のスマートフォンと使いやすさに遜色がありません。UIだけでは無くOnePlus製のアプリもきちんと日本語化されています。

【ゲーミング】

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 ゲームモードが搭載されています。予め準備しておけば、ゲーム中は性能の最適化や通知ブロックを起動時から自動にやってくれます。PUBG MobileやポケモンGO等、世界的に有名なゲームは自動で対応してくれますが、海外で知名度の低い国産ゲームは手動で設定する必要があります。実用性があるかは分かりませんが、ゲームじゃないアプリにも適応出来ます。

 最新のSnapdragon 855なのでPUBG Mobileと言った重量級3Dゲームも最高解像度で余裕で動作します。PUBGはと違って性能不足で試合前にアプリが落ちる事は無縁になりました。マリオカート ツアーやスクスタみたいな最新ゲームでも特に問題が無い感じです。

対応確認済みゲーム(2019年9月27日現在)

【位置情報】

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 位置情報(衛星測位)は米国のGPS、ロシアのGLONASS欧州連合Galileo中華人民共和国の北斗系統(BeiDou)の四つに加え、日本のみちびきにも対応しています。

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 右側の電源ボタンの上に通常/マナーモード/静音の三段階に切り替えられるスイッチが付いています。他のAndroid機だと音声ボタンで調節しないといけない所をスイッチ一つで出来るのは非常に便利です。

【アップデート】

 OnePlusはPixel並みにアップデートにも力を入れています。三年前に販売されたOnePlus 3(当時はAndroid 6)はAndroid 9にアップデートされました(同期のGalaxy S7 edgeは8止まり)。私は中華スマートフォンを買うのはこれが初めてですが、この長期的なアップデートがOnePlus 7の購入の決め手にもなりました。

【まとめ】

長所

  • 最高性能で四万円台後半から買える。
  • 日本語完全対応。
  • 長持ち電池。
  • ステレオスピーカー。
  • 使いやすいUI。
  • 必要十分で綺麗なカメラ。
  • 日本を含む世界中何処でも使える帯域(バンド)対応。
  • みちびき対応。
  • 防水(公式曰く、経費削減の為、認証は取っていないので、過信は禁物。)

短所

  • 3.5mm イヤホンジャック無し。
  • microSDカードが使えない。
  • 無線充電(Qi)が使えない。
  • 6Tと変わらないノッチ。
  • 競合と比べると見劣りするカメラ。
  • 冷却機構無し。
  • 片手操作機能を搭載していない。

 同級のXiaomiやLenovoと違い、派手さは無いけど、機能を取捨選択して、大事な所を抑えた機種です。購入して三か月以上使いましたが、動作は安定していて問題も無かったので、値段が安くて、安定性を求める人にはお勧めです。

 一方で競合のXiaomi Mi 9T ProやLenovo Z6 Pro等と比べると、カメラだったり、イヤホンジャックやmicroSDスロット等と言った拡張性には乏しい感じです。人によって気にする、気にしないがはっきりと分かれる所なので、よく考えて購入すると良いと思います。

【参考文献】

yuruchina.com 購入の際に参考になった実機レビューです。

www.oneplus.com OnePlus英国の公式サイトです。

shiromcom.exblog.jp SONY IMX586について解説している記事です。

www.youtube.com  競合機とのカメラ性能の比較(英語)。

www.youtube.com PUBGモバイルの動作状況(英語)。

 

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